企業風土調査紹介(国土交通省資料より)
国土交通省の政策研究所が、平成26年6月に「企業風土」に関するアンケート調査について公開しました。概要を抜粋しましたのでご紹介します。
1. 調査の基本的考え方
責任や権限、手順書、マニュアルを決めて、それを周知・教育するだけでは経営目標は達成できない。企業風土と言うべき自社の背後にある組織の実態を見極めながら、組織に共通の思考・行動(組織の統一的な性格)を形成する必要がある。
その鍵は、①経営者による経営目的の創造、②中核となる管理者の育成、③現場における意思疎通の「場」の活性化である。
2. 調査の基本設計
- 経営方針が浸透しているか
経営理念、経営方針、会社方針、これらはすべて組織に統一的な性格を持たせる根本である。経営者は個人の希望や欲求を尊重しながらも、個人の意思を共通の組織目標に結びつける力が求められます。これにより、個々の力を超えた組織としての活力が生み出されます。
- 核となる管理者が育成されているか
経営者の意思を具体化するのは管理者である。経営者は理解し責任を果たしてくれる管理者を育成することが必要です。経営目標と計画を実現するためには組織内の意思疎通、PDCAの実践力を高める必要があります。
- 現場における意思疎通の「場」は活性化しているか
経営者と管理者は現場のスタッフへ、フォーマル、インフォーマルな「場」を通じて意思を伝え浸透させる活動が必要です。双方向のコミュニケーションに基づいた信頼形成が組織の活力の源になります。
3. 調査の体系と設問項目
詳細は省略しますが、ニーズに応じて詳細を説明します。